基本的な窒素プラスチック溶接工程
窒素との溶接には両手の協調が必要であり、一方はトーチを制御し、もう一方はロッドを供給します。溶接するとロッドの底面とバンパーの上部が溶着します。ロッドの基本構造をそのまま残すことで、より強力な修理を可能にします。溶接を行うときは、バンパーとロッドの両方を同時に溶融させ、ロッドを下向きの圧力で押し一緒に溶融させてください。プラスチック溶接の5つの重要な要素 温度 流量 圧力 角度 速度 を念頭に置き作業を進めてください。
機種による基本的な温度設定は窒素溶接機温度設定チャートを参照してください
温度の適切な設定は、窒素溶接機の温度調整ダイヤルで設定します。例えば、PP / TPO設定では、トーチ先では、160℃-166℃程の窒素流が生成されます。デジタルでは、68アナログでは8が目安になります。
フローは、プラスチックの厚さに応じて、毎分8~15リットルの間で設定いたします。窒素ガス流量の目安は12L/minになります。より薄いプラスチックの場合は少なく、より厚い場合はより多くします。母材の厚みが4mmより厚い場合は、窒素流量を15L/minに窒素流量をフローゲージにて調整。母材の厚みが2.5mmより厚みが薄い場合は、窒素ガス流量を10L/minに窒素ガス流量をフローゲージにて調整します。(推奨設定値)母材を過熱しますと、素材構造が失われることとなるので、流量管理は重要な要素となります。
トーチとバンパーとの角度は45°が最適です。ロッド前での熱せられた窒素ガスの流れを意識してください。06プロファイルのような太い棒の場合、ロッドにもう少し熱を集中させてください。
できるだけロッドに下向きの圧力(0.4-0.9Kg)をかけて、バンパーとロッドの融合を助けてください。ロッドには常に下向きの圧力をかけ、ロッドをゆっくりと動かしてください。ロッドを過熱しないでください。溶接の速度は、毎分約10〜15cmにする必要があります。03プロファイルのような細い棒では、これを遅くするのは難しいです。06プロファイルのような太い棒では、さらに遅くなることがあります。重要なのは、バンパーとロッドの底面が一緒になる前に両方が溶けていることを確認しながら、ロッドに適切な下向きの圧力を保ちながら着実に動かし溶接作業を行います。
あくまでも基本作業の目安ですので、様々な状況を考慮をしての調整をし、作業を行ってください。