S14シルビア燃料タンク溶接修理
ディーラー某所にてS14シルビアの燃料タンク亀裂修理を依頼されていましたオーナーからお電話がありました。樹脂燃料タンク直せますか?先日載せた32GTRの燃料タンク修理のブログを拝見していただきご連絡くださったそうです。詳細をお聞きしましたが、2か月ほどいろいろと修理をしていただいているのですが、燃料漏れは、止まらずお手上げ状態とのことでした。
経年により燃料タンクを固定しているバンドの加圧により樹脂タンクに亀裂が発生するとのことのようです。この事象は、日産の樹脂燃料タンクの経年車輛によくみられ、以前K11マーチの対象車は、燃料タンクの固定バンドと車体の間にワッシャを追加するリコールがありました。
点検して異常があった場合は、亀裂発生部を接着樹脂で補強し、接着シートを貼り付けて、修理するという内容でした。
実際のところ燃料タンクの燃料漏れは、燃料タンクの素材がポリエチレン製であるため、接着剤では、素材の密着性は、かなり弱く、しっかりした施工方法でなければ、剥がれる事象が発生します。また燃料タンクは、外気との圧力差、温度変化、素材劣化、そして、ガソリンによる浸食等によるリスクもあり、また塗装もしっかりとした施工方法でなければ、剥離する事象が起こりますので、修理方法は、技術者の知識と技術も要求されることになります。
当社にお客様がご来店し、お持ちいただいた状態。
しっかり切削して溶接
溶接後
溶接後燃料を入れましたが、亀裂箇所が上部に残っていました。
亀裂箇所を切削
溶接後、研磨、形成。バンパーを取り付けると見えない部分ということで、塗装は、省略。わかりにくいように黒色の専用溶接ロッドで、溶接しています。
漏れがないか確認後納品いたしました。日産シルビアS14の燃料タンクは、製廃品でした。新品は、もう注文することは、できません。樹脂溶接をすることにより修復することが可能になります。ご依頼の際は、最寄りのポリバンスプラスチック溶接機導入企業様にお問合せ下さいませ。
当社でも対応しております。ご依頼誠にありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。